2月第一群飛来(2007年の例)

2007.2.22 暖冬で例年より早く飛来したウミネコは蕪島上を飛翔する。例年だと島に積雪が
あって海水よりも地面が数度冷たい為に着島しないが、今年は島上に珍しく3日間降りていた。

2/22〜24、蕪島上空を大きな鳴声とともに群れて飛び回るようすです。同じ形ばかりで影が飛びぬけて
移動している感さえあった。飛び姿擬視から何も無い青空に眼を移した時、シルエット残像があってビックリした。


2/25から春の荒れで低気温となり、そのまま3/8まで続く。 3/9〜3/10に気温が急上昇したら
島に群翔となって再び戻り着島した。だが寒波と一時雪降りで3/11には又も島を離れる。
よって、島の地面が例年通りの温度になるまで定着地をしなかった(
●=着島×=離島

*** 2/22 23 24 25 26 27 28 3/1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
着島/離島 × × × × × × × × × × × × × × × ×
外気天候 暖気温 寒冷低気温 暖気温 寒冷低気温
3/16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 4/1 2 3 4 5 6 7 8
×
寒冷低気温 暖気温 寒冷 暖気温

結局、暖冬で7日以上も早い飛来だったが、着島は例年通りになった。

蕪島に着地 蕪島から離れた
↑ 2/22〜2/24の3日間、着島 ↑ 2/25〜3/8迄、島を離れた
↑ 2/22〜2/24の3日間、着島 ↑ 2/25〜3/8迄、島を離れた
↑ 2/22〜2/24の3日間、着島 ↑ 2/25〜3/8迄、島を離れた

↑ 島を離れたうみねこは、小グループに分かれ分散して飛び、海上に浮く (2・28)
↑ 蕪島の地面は低温なので未だに一羽たりとも着島せず、手前の岩や岸壁及び海上に休む (3・7)
 ↑ 強風寒波雪降りとなり、又も一羽残らず島を離れた (3・11)
↑ 着島:今は定まらずだが、産卵縄張り争いが始まれば、一夫婦は約80cuの持ち場となる (3・20)
↑ 着島:上方の草地面も下方の岩石面も、蕪島全体が海猫に埋め尽くされた (3・23)
↑ 低温ではないのに早朝は雪、その後みぞれ→雨となり、ウミネコは一時島を離れた (3・29)
↑ ウミネコの数は更に増えた、着地したままのグループも居る。産卵に向かってマッシグラだ (3・31)
↑ 何てこと!西高東低の冬型配置で寒冷となる。又また全ウミネコは島を離れた (4・3)


蕪島の鳥瞰図

うみねこの漁獲量予知能力

初春、うみねこは蕪島に帰って来る際にその年の魚の獲れ具合を予知
しているのではなかろうかと云う漁師は少なくない。

 それは毎年飛来する数にムラがあることから、魚を獲得できる量を予測
して、それに合わせた羽数が割り当てられているのかも知れない、と。