「営巣・抱卵」
島の岩場、平地、窪み、道路面や草間など至る所に巣を
作る。隣との巣に間隔を設けないのは仲間同士の巣が密着
することでイタチや猫などの外敵から身を守ることが出来る
のだ。なお、人の多いこの島に集中して営巣するのは彼等
の知恵で人間を恐れる外敵が侵入しない場所と知っている
からで人間と共存共栄だ。
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(4/上)枯れ草を啄ばみ
円形に掘った穴に運ぶ
(4/中)鳴声響き賑やか
(4/中)ペアーも決まってきた
(4/中)確定ペアーが点在
(4/中)隣との間隔を保つペアー
(4/中)確定組は分かる
(4/中)斜面岩場に決めた
(5/上)両足蹴りで巣穴作り
(5/中)52cm枠内で抱卵
(5/中)甘えたような仕草
(5/中)巣に枯れ草補充
抱卵中でも巣の補強
(5/中)抱卵中の威嚇
(5/中)石場の流木の下に
(6/中)岩の上に
(6/中)絶壁岩間に
(6/上)寄せ海草の溜まりに
(5/中)穴掘地面に木屑を集め
(5/中)卵を散らしたままで
寝ても片目を開けて警戒
夫婦交互交代で抱卵する
1個産卵
2個産卵
3個産卵
4個産卵
落下卵は抱卵されない
薄緑色の殻
白色殻は少ない
糞の付いた卵
卵は鶏と同じ大きさ60g、殻表面は緑がかった褐色で斑点
模様の保護色である。孵化率は70% で2個抱卵が最大の
孵化率。
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抱卵温度=39〜40℃
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抱卵期間=25〜26日
不届きな親がいて自己産卵のものを隣の巣に入れて知ら
ん振りを決め込むものがいる。入れられた親鳥は自分のも
のとして丁寧に扱い差別することなく大切に抱卵する。
5個以上ある巣は疑いありで要注目といえる。
立ち上がった抱卵中の親鳥の腹の下
鳥の習性で風上に頭を向ける
抱卵に専念中。夫婦の縄張り面積は80cmで狭い
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中央やや上で抱卵中
満潮荒れ日に全て消失
(白カモメの侵略)
地球温暖化の影響によりウミネコより一回り以上身体が大きく強
腕力の「白カモメ」が蕪嶋近辺をうろつくようになった。種差海岸の
深久保の岩に栄巣し抱卵ヒナ育てをする数個体が確認済みだ。
強いカモメだから、もしも蕪嶋に侵入栄巣抱卵をしてヒナが育って
しまえば、蕪嶋自体が徐々に白カモメに侵略されかねない。
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左の成長海猫の脚は黄色
白カモメの脚は赤色
蕪嶋に陣取っていた白カモメ。右は水かき欠損
(5/中)抱卵の真っ最中で早いのは間もなくヒナ誕生である。
抱卵環境は●斜面地●地面●岩石河原に大別できる。