ヒナは大食漢である。親鳥はひっきりなしに餌取りに飛び立ち戻って
来ては与えるの繰り返しだ。誕生後、一定期間は無制限に与える。
しかしある程度成長した時点から、今度は徐々に量を減らしてゆく。
そして、一定の場所で与えていた餌を少しずつずらしながら場所を
変えてゆく。自助努力で獲物を獲得してのみ生存できるのだ、と。
早く飛び立ち巣立つことを願い指導しているのだ。
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@ 出すべき餌、敵の気配に・・・
A 餌を戻して周りを警戒
@
周囲に敵がいて、餌を掠奪されそうな気配を感じた。
A
回りの敵との距離や行動を確認中、餌与えの中断。
餌要求時、ヒナは親の嘴先端の
赤点を突付く。餌求めの合図だ
親鳥の嘴先端の赤点を
狙い突きしているヒナ
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@
口から出して与える餌
A
数回に分けて出す
吐き出した餌はイワシ
イカを吐き出した
親の消化した唾液を食す
餌を奪われやすい瞬間
⇒
親嘴の中ほどに塞がる
嘴の奥まで入れた・・・
(口移しで餌を与える)
餌を与える時、近くに他の親鳥がいたり、狙われていそうだ
と感じた場合には餌を吐き出す丸出しの方法をとらない。
●親鳥は大きく口を開けて口移しで与える。
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(6/中)
@
口を開き始めた
A
口を全開して・・・
⇒
B
ヒナは嘴の中に・・・
C
口の中で餌を取らせた
親はヒナに均等に与えない
未だに親子離れが出来ない
イカや鯖を丸呑みできる
呑込めない餌は銜えて運ぶ
鮮イカの奪い合い
水面泳ぎのサヨリを狙う
「ヒナの餌奪い合い」
親鳥はヒナ全部に、均等に分け与えることは一切しない。餌を多く
食べて逞しく成長することが第一である。強くなればなるほど強引に
餌を奪い取ることができるから、なお更に強くなっていけるのである。
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@
最初に右ヒナが餌を取る
A
それを左ヒナが引っ張る
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B
左ヒナは奪った
C
左ヒナは呑込む
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D
右ヒナは小片を噛んだ
E
最初に取った餌だが途中で
奪われて、ありついたのは少量
「上空より餌を掠奪に来た」
餌を横取りしようと虎視眈々としている・・・カモメ族の特徴である。
下は餌与え最中に、上空より奪いに来た鳥を感知して防いだものだ
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@ヒナに餌与え中
A突然、口なかに戻した
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B真上に迫っていた鳥を狙い
C威嚇した。餌は無事
「地面上で餌の略奪」
ウミネコは捕って来た餌をヒナに与える場合、●口移し、●地面置き
の2方法で行う。口移しの時はたいした問題もおこらない。
地面吐きして与えた時に、奪われてしまうことが間々起こる。
よって、餌与えの親は常に近隣や空中にも気を配ることになる。
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@
ヒナ与えの餌を吐き出した
A
狙っていた回りの親鳥達は
⇒
B
両脇から襲った
C
囲い締めで身動きできず
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D
既に餌は奪われた
E
素早い逃げで掠奪された
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F
親は奪い返せない
G
ヒナ餌与えに失敗した
蕪嶋は八戸港の東端先端に位置する